矢口祐人教授(東京大学総合文化研究科, Go Global Center)へのインタビュー
鍾 以江(東洋文化研究所)
矢口先生、本日はインタビューのお時間をいただきましてありがとうございます。
どういたしまして。
先生は東京大学のグローバル化構想に大きく関わっておられるということで、本日はお話を伺うのをとても楽しみにしております。ぜひ、その取り組みについてご紹介いただき、問題点などについてもお話いただければと思っております。
そうですね・・・。実は結構チャレンジングだったりします。現在、大学にはキャンパスのグローバル化の推進が非常に重要なミッションであるという一致した見解があります。当然、グローバル化には研究、教育、そして、大学の運営が含まれます。私はこの中で、特に教育面のグローバル化構想に関わってきました。英語で授業を展開する学士課程の創設に関わり、学部の授業の英語化に取り組みました。そして、現在、学生の国際交流を推進しています。長期短期問わず、より多くの留学生が東京大学で学べるよう、また、日本からも多くの学生が海外留学できるよう考えています。実に、多くの課題があります。特に構造的な課題があります。課題は大学の年間スケジュールからカリキュラムにまで及びます。東大の学生のメンタリティーもあります。そして、多様なバックグラウンドを持つ海外からの留学生のニーズにどう応えるのかといった課題もあります。外国人留学生は様々なレベルの要求や期待を抱いて日本にやって来ています。非常に一般的なお答えにしかなっていないかもしれませんが、実に多くの課題があるのです。
おそらく構造的課題が最も解決の困難なことであるかと思います。大学の年間スケジュールやカリキュラムの在り方について、グローバル化という視点でもう少し具体的にお話しいただけないでしょうか。
そうですね・・・。例えば、日本の大学は新年度が4月に始まり翌年の3月に終わりますよね。そして、ご存知の通り海外の多くの大学では、新年度が秋に始まり一学期はその年の12月に終了します。私たちは秋の一学期だけ東大に履修しに来る留学生を抱えています。ところが、こちらではそれに対応する学期が1月に終了するわけです。そのため、留学生が本来所属している本国の大学スケジュールに合わせて1月前に帰国しようとすると、日本で秋学期だけを履修しに来る多くの留学生が東大で履修科目を修了することができないのです。これは、とてもシンプルな例です。また東大では、サマー・プログラムをしようとしても、7月末から始めざるを得ません。東大の試験期間が7月の末日までだからです。同じく我々が本学の学生たちに海外の大学のサマー・プログラムへの参加を促す場合には、どうしても8月からということになってしまいます。特に、学部の1、2年生は7月末までどうしても試験があります。ところが、海外の多くの大学では、サマー・プログラムは7月あるいは6月の終わりから始まります。つまり、海外からはわずかの留学生しか夏に東大に来ることができず、一方、本学学生は8月から9月中旬までの間しか海外のサマー・スクールに参加するこができないのです。これもシンプルな学事歴の問題ですが、大きな障壁を生み出しています。
これらカレンダーの問題を解決するために、私が知る限りでは、大学は学部、大学院とも完全に英語で教育するという履修課程を設けたと聞いています。そして、これらの課程は9月にスタートすると聞いています。これは、助けになりますか?
そうですね、私はこれは解決の一助になると思っています。私は大学院の課程については、あまり詳しくは知らないのですが、少なくとも学部課程においては解決策になっていると思います。海外の大学では秋に始まる傾向があります。そのため、多くの高校では5月や6月、場合によっては4月が卒業ということになります。これらの国と地域の学生を呼び寄せるためには、この試みは合理的であると言えます。なぜなら、秋に開始することで海外の高校からの東大への進学がスムーズに行えるようになるからです。もちろん、我々の側にもまだ課題はあります。東大は新年度が4月に始まることを前提としています。9月には限られた数の新入生しか入ってきません。現在、東大は9月にも入学式やオリエンテーションなどを行ってはいますが、学生数は少ない。それでも全く同じ行事を年二回4月と9月に行っていて結構、複雑なことになっています。秋の卒業式は春の卒業式とは異なります。3月の卒業式はとても大規模ですが、秋の卒業式は小さいです。
確かに。それにしても、大学スケジュールの問題は、他の問題に比べるとそこまでチャレンジングではないとも思えるのですが。つまり、カリキュラムや教育スタイルは、大学教育にとってかなり根源的な問題と思えるのですが、いかがでしょう。
おっしゃる通りです。 カリキュラムは国によって違います。私にはどういったカリキュラムがベストなのかは分かりませんが、東大のカリキュラムにもメリットはあります。ただ、違いは大きい。例えばアメリカやイギリスなど、そして、恐らく中国やシンガポールでも同様なのではないかと思いますが、海外の大学では、学生の一週間に履修する科目の数が少ない傾向にあります。一方、日本では一科目につき週一で授業がありますし、一コマ105分になっています。特に学部生の1、2年生は非常に多くの授業を履修する傾向にあります。15科目くらい履修しています。だからそれぞれの科目について深く学ぶということが困難です。つまり様々なことを広く学ぶことができますが、深く学ぶという点については難しい。日本では海外の大学とは違った教育スタイルが要求されているわけです。例えば、教える側からすると学生に読んできてもらうページ数に配慮しなければなりません。ご承知の通り、アメリカでしたら、例えば歴史学の勉強であれば学生に一週間に数百ページ読ませます。ところが、日本ではそれは無理ということになります。なぜならば、学生たちは他にも多くのクラスを受講しているからです。これが、カリキュラムの違いの例です。
更に、ご承知の通り、東大の4年間の学士課程は大まかに言って二年間ずつに分かれています。一年生は教養課程として様々な科目を履修することができます。彼らは、3年目、4年目で何を専門にしたいのかを選ぶことができるのです。ですから、これは良い制度だとも言えますし、それと同時に履修課程が二つに分かれてしまうという難点もあります。そして、前半と後半が必ずしも一体となっているわけではないのです。ですから、最初の二年間と後半の二年間の履修課程が強く結びついているわけでもないのです。 そして、明らかに教育スタイルは大きく違います。我々は講義形式の授業が多いと思います。ですから、学生たちは講義を聞くことに慣れています。教授陣も講義することに慣れています。日本の大学、東京大学を含めて能動的な学習という概念が広がりつつはありますが、それでもアメリカの大学などと比べるとまだそこまで浸透していないと言えます。日本ではこの能動的な学習スタイルを取り入れるべきか否かが議論されています。しかし、その導入には違った形のインフラが必要となってきます。例えば、教室の在り方や、クラスの大きさといったことから、教授陣、学生共に違った文化も求められていきます。この点について、海外からやってくる学生が期待していることと、実際に東京大学が行っている教育との間にギャップが生じるということはありますか?
海外学生とは、学位を取るためにきた留学生ではなく、一年または一学期だけ来るというような交換留学生ですか?
そうです。交換留学生のことです。実際、かつて私に起こったことです。ある学生の母校が東京大学で四つか五つの授業を取ることを学生に要求していた。それから東大のシラバスを見て、自分の大学のシラバスとは大きく異なっていることがわかったとのことです。なので、私はこの点についてかなり関心があります。
東大には二種類の海外留学生が在籍しています。一つは学位取得のために来ている学生、もう一つは一学期から一年程度滞在する学生です。学位学生は我々の制度に良くも悪くも溶け込んでいると思います。これが一つ目のグループです。そして、一学期あるいは一年滞在の交換留学生です。かれらは世界中からやって来ています。様々な期待を持ってやって来ます。ちょっと、これは一般化するのが難しいのですが、苦労もいろいろあります。海外の学生が東大に留学したいと思えば、東大がどのような授業を提供しているのか知りたがります。しかし我々の呼んでいるシラバスというものは、例えばアメリカやカナダの多くの学生が見慣れているものとは大きく異っています。彼らの大学のシラバスは非常に詳細に記述されています。ところが、東大の所謂シラバスは簡単な説明しか記されていません。海外の大学の交換留学担当者は東大での授業が単位互換に相当するかどうかをあらかじめ確認したがります。つまり、自分の学生が留学するに当たり東大でどのような授業を受けるかを知りたがるのです。留学生受け入れの前に海外の大学から問い合わせがあった場合に、我々が提示できる情報は彼らにしてみれば非常に限られた内容にしかならないわけです。もっと情報が欲しくても我々はシラバスを変えることはできません。私から個別に授業の担当教授に「もう少し、シラバスについて詳細に記述してもらえませんか?」などとはお願いできないわけです。特に、アメリカやシンガポールといった国々から留学を希望している学生たちにすれば、詳細なシラバスに慣れているわけですから、これは、間違いなく大きな問題です。そして、場合によっては、我々の協定校が学生を東大に送ることに対して、多少躊躇するなどというケースがないわけではありません。これは、教育の質が原因なのではなく、我々の側が有益な情報を予め提供することができないということに原因があります。こういうケースでは、我々の協定校は自分たちの学生に対して、東大での単位取得が可能だと確実に約束をすることができないのです。そうすると、大抵の学生は東大留学を希望しなくなってしまいます。
これは、大きな課題ですね。
そうなんです。そして、ご承知の通り、東大の良さとは、それぞれの教授がどのようにシラバスを作成し、どのように教え、どのように審査するのか等々、担当授業の運営に完全な権限を持っていることにあります。つまり、教授は授業管理に関して完全な独立性を保っているわけです。大学の影響は最小限です。これは良いことだと思っています。ところが、それと同時にこういう独立性は東大に交換留学してみたい海外の学生にとっては、ちょっとした問題なのです。我々が提携校に提供する情報が統一できないからです。
なるほど。東大は海外の大学、あるいは日本国内の他の大学の構造とはだいぶ違うものがあるようですね。東大は権限が非常に分散化されています。
非常に分散化されていますね。似たような大学は日本国内にもあると聞いています。しかし、私の参照枠はアメリカで、東大はアメリカの大学のシステムとは大きく異なるものです。大学そのものが非常に分散化されています。それぞれの学部が授業や履修課程、シラバスなどについて完全管理を行っています。我々の交換留学制度の最も大きな課題の一つは、交換留学生が東大に来た場合は、どこの学部にも属しません。彼らはグローバルキャンパス推進本部に所属することになります。つまり、彼らは東京大学に所属しながら、どこの学部にも所属していないことになるのです。グローバルキャンパス推進本部は授業を提供してはいません。ですから、交換留学生はここにいても、どこかの学部に行って授業を受けることになるわけです。ある意味、彼らにははっきりとした所属がないのです。これに対して、学位取得のために来ている留学生は、日本人であろうがそうでなかろうが、皆、研究科や学部に属しています。
つまり、それは運営といった点で、彼らの間にギャップを生むということでしょうか?
これには結構、課題があります。グローバルキャンパス推進本部は100人以上の留学生を抱えていますが、それぞれの学生が履修するクラスは異なる学部の管轄下にあります。例えば、私は、総合文化研究科に所属していますが、当研究科の授業に関しては同僚と話し合うことができます。しかし、私が交換留学の責任者として、他の研究科と学部に行って、「こんな風に教えていただけませんか?」とか「この時間帯で授業を開催していただけますか?」などということは、言えないわけです。ですから、グローバルキャンパス推進本部に所属している100人余りにのぼる学生に対しては、各研究科と学部に所属している学生たちに対するのと同じ形では対応できないのです。
なるほど。交換留学生に関しては実際の面で難しそうですね。東大は、駒場と本郷の両キャンパスを抱えていますが、お互いに距離がありますよね。両キャンパス間の移動という点で、何か課題はありますか?
はい。一部の学生は両方のキャンパスで授業を取っています。何人かの学生は本郷、駒場のみというケースもかなりあります。これは、ロジ的な問題が絡んでいると思います。両キャンパスの行き来には交通費もかかります。また両キャンパスはとても違う特色を持っています。本郷キャンパスではそれぞれの研究科が独自の権限を持っていて授業があちらこちらに散らばっています。そのため、交換留学生たちが大学全体への所属意識を持つことがなかなか難しいのが現状です。ところが、駒場キャンパスは一つの研究科で完結しています。そして、英語での授業が数多くあります。キャンパスもずっと小さいです。学生たちはKOMCEE (21 Komaba Center for Educational Excellence) のインターナショナルな雰囲気にあるスペースで過ごすことができます。本郷にもそのようなスペースはありますが、点在してしまっています。ですから、ある特定の学部に所属していない学生にとって、本郷で所属意識を持つことは難しい。これは、ちょっとした課題ですね。
英語での授業についてですが、学生にとっては両キャンパスとも選択肢は豊富にありますか?
これについては、研究科または学部の教員によって異なる答えになるかと思います。私、個人としてはもう少しあれば良いと思います。交換留学生のためだけではなく、日本語を話す学生にとってもです。これは交換留学生の問題ではありません。我々は、もっと多くの英語の授業を一般の学部生のために提供するべきだと思っています。例えば、1、2年生は基本的に英語を語学授業として学んでいますが、他の科目を英語で受講することはほとんどありません。数が少ないんですPEAK(教養学部英語コース)の授業を取ることは可能ですが、全体的に数が少ない。学生たちが興味のある科目を英語で受講するチャンスはほとんどないのです。私は英語で行われる授業を劇的に増やすべきだと言っているわけではありませんが、もうすこしあればいいのにと思っています。
これは、学生や大学の特徴と言いますか、メンタリティーの問題でもあると思われますか?矢口先生は、今、英語のコースが少ないために学生たちの選択肢が少ないと指摘されましたが、しかし、その一方で、日本人の学生たちは日本語以外の授業を受講しようだとか、あるいは交換留学生ともっと交流してみようといったモチベーションはあると思われますか?
はい、あると思います。日本語で履修をしている学生たちも実際にはかなり多様で、積極的にグローバルな体験をしてみたいと思っている学生たちはたくさんいます。英語あるいは他の言語でも授業を受けてみたいと思っている学生もいます。もし大学に中国語のコースがあれば、必ず受講する学生が出てくることでしょう。東大は毎年、約3,000人の新入生を迎えていますが、恐らく少なくとも約20%の学生たちは、こういったことを強く志向していると思います。後は、どちらとも言えないのグループに入る学生たちもいますが、彼らもまた私たちが促せば興味を示すでしょう。昨今の若者は内向きだと言われていますが、しかし、全ての学生が必ずしもそうであるとは言えないのです。多くの学生、特に短期長期に関わらず交換留学を希望している学生たちは、とても意欲があります。我々がもっと多くの機会を与えれば、なかりの学生たちがその機会を見逃さないと思います。ですから、やはり英語の授業数が課題です。もし、大学がもっと英語で授業を展開すれば、それを受講する学生はいると思います。
そして、もっと多くの学生が日本人以外の学生との交流を望んでいると思います。大学はもっとそのような機会を提供できるはずです。長期短期の留学プログラムはそれなりの数があります。留学機会は結構あります。実は、昨夜、駒場キャンパスで海外留学を希望する学生を対象にオリエンテーションを行いました。夜七時始まりの会に約350人の学生が集まりました。水曜日の夜としてはこれは非常に大人数です。本郷キャンパスでも別の日に行いましたが、同じく夜七時からの会で、200人以上の学生が集まりました。集まったのは日本人の学生たちだったのですか?
そうです。海外留学したいと思っている日本人の学生が集まりました。短期留学や交換留学として色々な場所に行くことができます。例えば、中国、東南アジア、北米、ヨーロッパなどです。一週間に、トータルで500人以上の学生がこれらのオリエンテーションに参加したのです。これはとても大きな数です。
毎年、何人の学生を留学生として送り出しているのですか?
かなり多いです。例えば一学期のみや一年間の留学だと、大体150人から200人くらいです。
そうすると同じくらいの数の海外留学生をこちらでは受け入れているわけですか?
そうです。その通りです。短期受け入れだと、グローバルキャンパス推進本部を通して学ぶことになります。これらの授業は単位取得ができないのですが、他の学部では、中国やドイツ、アメリカその他の国で授業を受講する研修もあります。ですから、かなりの数が留学しています。
そうですね。これは良い変化ですね。はい、それでは、これ以上先生のお時間を頂戴したくありませんので、ここで、最後に国際総合日本学(GJS)のサマー・プログラムについてご紹介させていただきたいと思います。ご存知かとは思いますが。今年ちょうど三年目のプログラムを開催したところです。私たちは学内のもっと多くの学生に参加してもらいたいと考えています。これまでのところ学内から参加者は少なかったです。現在、私たちはただの短期プログラムではなく、単位取得が可能となるようなプログラムの創生に取り組んでいます。ですから、開始を8月から7月にしようと計画しています。また、新年度が始まる4月に学生たちが登録できるようにしようと考えています。これらは、まだ、企画の段階ではありますが。そして、もう一つ重要な改変としてはUSTEP(全学交換留学)の学生を受け入れようと計画しています。今のころ、まだはっきりとしたことは言えないのですが、USTEPの学生にもプログラムを提供したいと考えています。プログラム発展のために、どのように参加者の多様化を図っているかを先生と共有させていただきたいです。GJSサマー・プログラムはUSTEPの学生に違った形での教育を提供することができるかと思います。講義もありますが、たくさんのフィールド・トリップも計画しています。ただ、本を読むだけということにはなりません。
それは、とても良いアイデアだと思います。USTEPの学生は実際様々なバックグラウンドを持っていますし、必ずしも彼ら皆がアジアや日本を専門にしているわけではありません。しかし、彼らがここにいるのは、工学部や生物学の学生であったとしても、やはり日本研究やアジア研究に興味があってのことだと思います。ですから、良いアイデアだと思いますし、もし、そのようなコースを創設することができるのならば、興味を示す学生がいると思います。ここでもやはり、コースの内容というよりは制度の問題になりますね。大学のスケジュールの問題。USTEPの学生は通常の授業を受けているため、毎日授業が行われるような集中講義には参加することができません。その時間、他の授業がありますから。私の個人的な印象ですが、やはりこれは管理運営の問題です。もちろん予算がかかるというのであればそれはまた別の問題にはなりますが。しかし、私はこれは時間の使い方、制度上の課題であると思います。もし、彼らが本郷キャンパスでGJSを履修できるのであれば、彼らは来ると思います。しかし7月中旬まで授業を受けなければなりません。試験もあります。そして、試験が終われば、多くが夏休みを利用して日本中を旅して廻ります。東京以外の日本も見たいわけですから。もし、GJSサマー・プログラムをS-2(6月と7月)に行えば、間違いなく登録する学生がいると思います。しかし、週一でGJSのサマー・プログラムを開催することは厳しいですよね。諸外国から来た学生の興味を引こうと思ったら、連日でセッションを行いたいですよね。だから、やはり何よりもこれは制度上の課題なのだと思います。
そうなのです。実際、このプログラムでは学生に10日間の集中講義への参加を求めるものもります。
そして、USTEPの学生は規定上、6つの授業を受講しなければなりません。だから、彼らは7月でも少なくとも6コマあるいはそれ以上の授業に登録しているわけで、彼らにとって鍾先生のクラスに毎日、参加することは不可能ということになります。
そのため、彼らは一学期の終了後に参加するか、あるいは、受講しているいくつかのクラスへの参加をやめて、GJSのサマー・プログラムに参加するより他はないのです。しかし、教育的にもそれは良くないですし、規定上もそれは不可能です。入国ビザの関係上、グローバルキャンパス推進本部はそれを許さないと思います。これは課題ですね。私が言いたいのは、プログラムの内容はとても興味深いと思いますし、多くの学生が興味を示すことは間違いないと思います。しかし、それにしても大学のスケジュールの問題に立ち返ってしまいますね。
そうですね。我々は今後もどうやってプログラムを運営するのか、考えていくつもりです。上手くいくことを願っています。
今日のインタビューを終わらせたいと思います。本日はお時間をいただきまして誠にありがとうございました。こちらこそ、ご参考になれば幸いです!