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「東京学派」シンポジウム シリーズ「東京学派」:その求心力と遠心力(第1回)

日時: 2020年1月27日(月)14:00~17:00
会場: 東京大学東洋文化研究所
第一会議室(3階)
発表者: 武川正吾(明治学院大学教授)
エディ・デュフルモン(ボルドー・モンテーニュ大学准教授)
コメンテーター: 中島隆博(東京大学東洋文化研究所教授)
園田茂人(東京大学東洋文化研究所教授)
使用言語: 日本語
Tokyo_school_20200127

プログラム:
14:00~14:40 発表
武川正吾(明治学院大学教授)

14:40~15:20 発表
Eddy Dufourmont(ボルドー・モンテーニュ大学准教授)

(20分間休憩)

16:10~16:30 コメント Comments
中島隆博(東京大学東洋文化研究所教授)
園田茂人(東京大学東洋文化研究所教授)

16:30~17:00 総合討論

当日の様子

シンポジウム冒頭、研究代表者の中島隆博氏から、これまでの研究会活動の趣旨と経緯の説明があったのち、まず、武川正吾氏が「福武直と社会保障研究会」とのタイトルで、農村社会学を専門とする東京大学教授であった福武直(1917–1989)についての発表があった。福武が農村社会学から次第に社会保障に関心を傾けるようになった様子を追うとともに、社会学者としての功績や社会保障研究所の所長としての活動を詳細に論じるものであった。つぎに、エディ・デュフルモン氏の発表は、「東京大学の人格主義右派:安岡正篤と紀平正美について」とのタイトルで、ともに東大生であった安岡と紀平に共通する特徴を抽出するものであった。とくに、時期が変わっても似たような議論を展開しつづけた一貫性や、井上哲次郎からの影響、自由や平等の否定などについて指摘がなされた。両氏の発表に対して中島・園田両コメンテーターからコメントがあったのちに質疑応答に移った。両氏の発表に共通する論点としては、社会(国家や個人に対して中間団体)の把握のしかたや、マルクス主義・共産主義に対する態度に関する質問が提起された。


主催: 科研費基盤研究(B)「東京学派の研究」
共催: 東京大学東洋文化研究所(IASA)