第16回GJSセミナー(第133回東文研・ASNET共催セミナー) 日本の軍事的南進と植民地臣民の動員
―1937年–45年の台湾を事例に
日時: | 2015年12月17日(木)17:00~18:00 |
---|---|
会場: | 東京大学東洋文化研究所 1F ロビー |
発表者: | 白根晴治 (ニューヨーク市立大学歴史学部助教授) |
使用言語: | 英語 |
発表概要:本発表は、日本軍事占領期の南中国・東南アジアへの台湾植民地臣民(漢族・原住民)の海外動員を扱う。1937年から1945年にかけて、台湾人は軍事訳者、労働者、看護士、「慰安婦」、捕虜看守等として従軍した。日本メデイアは南方で活躍する台湾人を南進の先駆者として推奨した。しかし、海外台湾人の戦時体験は日本の宣伝発言とは完全に一致してはいなかった。本発表では、台湾人の戦時海外動員が、日本人、台湾人、中国人、そして西洋同盟軍人とのあいだに、多様かつ相互に相矛盾する複数の関係を産み出したことを考察する。
主催:東京大学国際総合日本学ネットワーク(GJS)共催:東京大学日本・アジアに関する教育研究ネットワーク(ASNET)
問い合わせ:gjs[at]ioc.u-tokyo.ac.jp