終了

第13回GJSセミナー 第一次世界大戦下の海事政策
―日本の戦時船舶管理令を事例に

日時: 2015年11月12日(木)17:00~18:00
会場: 東京大学東洋文化研究所 1F ロビー
発表者: イライジャ・グリーンスタイン(東洋文化研究所訪問研究員)
使用言語: 英語
GJS_seminar_20151112

発表概要:第一次世界大戦は日本の海運業が未曾有の活況を与える機会となった。戦争の勃発以後、西欧船舶の多くがそれぞれ本国の軍事に徴用又は他国港で抑留されるのに伴い、世界中で深刻な船舶不足が生じた。それによる傭船料・運賃料の高騰に応じて、日本の海運業者が航路を拡張し、巨利を博した。しかし、日本船舶が益々交戦国を始め外国にチャーターされる一方、日本の港には滞貨が山積みになっていった。これらの船腹を調節するため、日本政府は1917年9月に緊急勅令として「戦時船舶管理令」を発布した。本発表は、同「管理令」を扱いながら、第一次世界大戦が日本の海運業の発展にどのような意義を持つのかを探究する。

主催:東京大学国際総合日本学ネットワーク(GJS)
共催:東京大学日本・アジアに関する教育研究ネットワーク(ASNET)
問い合わせ:gjs[at]ioc.u-tokyo.ac.jp