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第4回GJSセミナー禁じられた啓蒙:間-東アジア比較の視点から再読する李光洙『無情』

日時: 2014年12月11日(木)16:30-17:30
会場: 東京大学東洋文化研究所 1階ロビー
講演者: 橋本悟(シカゴ大学Society of Fellows)
使用言語: 英語
第4回GJSセミナー 禁じられた啓蒙:間-東アジア比較の視点から再読する李光洙『無情』

李光洙『無情』は韓国語で書かれた「初めての近代小説」として広く認知されており、しばしば啓蒙思想の文学的表現として評価されている。本発表では間-東アジア比較の視点からこの小説の再読を試みるが、その際特にこの小説と朝鮮の伝統的説話文学及び漢詩の伝統との間の、テーマ・修辞・文体上の間テクスト性に着目する。それにより、本小説の説話に表現された「追悼」の時間性を析出し、それがいかにその近代的啓蒙の表現を脱臼させるものであるかを論じてみたい。